2012年2月11日土曜日

歩く・なら「悲劇の皇子を悼む、二上山の頂へ」

歩く・なら悲劇の皇子を悼む、二上山の頂へ」を歩いた。悲劇の皇子とは大津皇子のことであり、歩く・なら「大津皇子が眠る二上山と葛城の里」のショートカットコースで楽しめると思っていたら、とてもとても悼むことなどできない超ハードコースであった。しかしこの厳冬期に登山を楽しむ人が多いのには驚いた。いつものように少し遅い昼食になるかと思っていた時刻にまだ馬の背だったのだが、売店も開いていたので思わず最後の草餅を頂けたのには感謝感激である。途中大腿筋が悲鳴を上げ歩くのも困難になっただけに、コース終盤の二上山の雄姿を望むと、よくもあそこまで登って降りてきたものだと感慨に耽る次第であった。


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コースのスタートとゴールは近鉄二上神社口駅であり、まずは大和高田バイパスを歩いて二上山ふるさと公園を目指す。二上山ふるさと公園の少し手前にあった白鳳ロマンの里案内図はよくできている。この後456段の石段が簡単に体力を奪ってくれた。遥か上まで続いていて上にいくほどハングアップしている。事実最後は足が震え手すりを頼りにしないと恐いくらいだ。登り切った所にある国見の丘からの眺めが素晴らしいのでしばし景色を楽しむしかないのだが、その間も登り下りする人が途絶えることがない人気スポットだ。

この後登山道に入ったのだがマップにも掲載されている木のベンチまで来たときには道を間違えたかと思った。マップの写真のベンチがどれだかわからないし、その先の道は急激な下り坂で本当にこの先も道が続いているようにとても思えない。この後も急斜面の登り下りを繰り返すので大変である。視界が開けた所には必ずベンチがあり、もちろんその都度長い休憩をすることになる。

最後の休憩ベンチから次の目的地の大津皇子二上山墓になかなか着かないと思っていたら、二上山の雄岳と雌岳を結ぶ二上山のメインストリートに出てしまった。今度は完全に道を間違えたようで、雄岳の頂上にある葛木坐二上神社へコースを引き返し、大津皇子二上山墓から元来た道まで戻ってはみたがコース通りの道を探せたかどうかはかなり疑わしい。この後馬の背へ下って、二上山雌岳で360度のパノラマを楽しむ。この季節にここでお弁当をひろげている人が多いのも驚きだ。

再び馬の背に戻り祐泉寺まで下るのだが、この道沿いに小川が流れていて水飲み場紺色岩石小滝もあり秀逸だ。歩く・なら「大津皇子が眠る二上山と葛城の里」では道を間違えてこの道を歩かなかったのがとても悔しい。山道は祐泉寺で終わり、葛城市総合福祉ステーションまで、歩く・なら「大津皇子が眠る二上山と葛城の里」と同様に大龍寺鳥谷口古墳傘堂を巡る。

最後は中将姫ゆかりのボタン寺の石光寺をお参りするのだが、その途中で二上山の絶景ポイントを見つけた。馬の背から二上山雌岳までの道であれだけの高さを登っているのかがよくわかり感心できる。コースを逆に辿り二上山ふるさと公園の手前にある道の駅ふたかみパーク當麻でおみやげを買って帰ろうと思ってはいけない。本コースの二上山の頂へ向かう道を下るはとても急斜面で登るのは何とか我慢できてもずっと下るのは恐くてできない。そう感じつつも降りて来られるベテランの方と数名すれ違った。二上山は本当に人気の登山コースである。