2011年1月2日日曜日

生駒の散歩道「暗峠コース」

生駒の散歩道暗峠コース」を歩いた。コースのほとんどが暗越奈良街道の異名を持つ国道308号であるが、アスファルト舗装の広い二車線道路はほんの一部で、さすがに未舗装道路はないが大部分が細く険しいコンクリート舗装の車が対向するのも大変な国道とはとても思えない凄まじい道であった。圧巻はゴールの暗峠でなんととても風情のある石畳の舗装道路である。マップには約4km約1時間20分との記載があるが、コース上にバスは走っていないのでゴールの暗峠からは最寄りの駅まで歩く必要があり、結局コースを往復する。オプションコースを含めると計10km以上の坂道をアップダウンするかなりハードな道が続くが、復路では眼下に拡がる眺望を楽しむことができる素晴らしいコースだ。


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コースのスタートは近鉄南生駒駅で、竜田川を渡ると暗越奈良街道道標があった。この道標通りに真っ直ぐ細い道を行くとやがて登り坂になり、生駒市立生駒南小学校がいいランドマークである。とにかく国道とは思えない細い道が、国道308号暗峠道標の辺りだけ国道らしい二車線道路となる。ここから道を左にとればむかいやま公園だが帰りに寄ることにしてまずは一直線に暗峠を目指す。

石仏寺を参拝し石造阿弥陀如来立像から暗越奈良街道道標を過ぎた後、万葉歌碑の側には芭蕉も歩んだことをうかがわせる石標もあり歴史ある奈良街道を偲ばせる。この後視界の開けた棚田を楽しみ、信貴・生駒スカイラインをくぐればゴールの暗峠だ。何でこれが国道なのと不思議に感じる見事な本格的石畳がごく少しだけ拡がるのも奇妙で、全国唯一の国道ではないかと思わせる。

帰り道では、先程の棚田を見下ろした後も、眼下に拡がる眺望を楽しみ、つぎの暗越奈良街道道標から、鶴林寺を訪れるため、一旦奈良街道からはずれるのだが、この鬼取町も険しい急坂が続く。暗越奈良街道道標で奈良街道に戻るのだが、その手前で振り向いてみると生駒山テレビ・FM送信所がきれいに見えた。生駒市中央公民館南別館を過ぎて、西池の眺めも風情があってよかったが、さらに最後に寄り道したむかいやま公園へ向かう道でも、生駒山をバックに素晴らしい眺望に出会うことができた。

正月だというのに多くの同好者に出会ったのも、歴史街道だけでなく雄大な自然風景を満喫できるからであり、リピーターも多いのだろうと納得した次第である。