2010年8月11日水曜日

歩く・なら「ぬるべの郷「曽爾」爽快トレッキング・絶景の山里に伝説をめぐる」

歩く・ならぬるべの郷「曽爾」爽快トレッキング・絶景の山里に伝説をめぐる」を歩いた。曽爾村を歩くのは、歩く・なら「伊勢本街道の難所越え・峠を越えて温泉にひたる」以来である。この時は純粋に旧道の急な峠を越えていく苦しい旅であったが、本コースは大自然の造詣を味わいながらトレッキングを満喫することができる。今回は約17kmのコースを一日でせわしなく歩いたが、雄大な自然を存分に楽しむなら、コース紹介にも書かれているように、二日に分ける方がいいだろう。曾爾高原は緑鮮やかで最高であったのだが、一面すすき野原となる秋がベストシーズンらしい。


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コースのスタートは曽爾長野バス停(奈良交通)か、長野バス停(三重交通)であるが、帰りの最終バスの時間が早いので時間を気にせずにすむよう、ゴールの太良路バス停(三重交通)にもほど近いコース中間点の葛バス停(三重交通)までマイカーで行き、そこから長野バス停(三重交通)までバスを利用した。曽爾郵便局の向かいに駐車スペースがあることはGoogle マップのストリートビューで確認した。こういう所はストリートビューの大変便利な所である。

バスを降りた所に、青蓮寺川を眺めるための高台があった。なかなかに風光明媚な滑り出しである。屏風岩道標から山の方へ登って行くと、曽爾村道標があったのだが、ここで30分も迷ってしまった。行くつもりのなかった曽爾長野バス停(奈良交通)まで戻ったのだがマップに示されているこのバス亭の位置も悪く、周辺道路を歩き回ってようやく本コースの道がわかった。曽爾村道標ある交差点はよく見ると五叉路になっており、登ってきた道を鋭角に左折するのだった。曽爾村道標には行先を表示していない写真に写っている左側の道から登って来て右側の道に行くことになる。

こちらの方が近道で、すぐに次の目的地の不退寺に着き、この後元の大きな車道に出た後、屏風岩道標から山登りの狭い道に入る。次の曽爾村道標から先程の道標通りの道と合流し、その次の曽爾村道標でも屏風岩公苑へ道を取る。そしてその次の曽爾村道標までくれば苦しい登りは一旦終わり、その次の次の曽爾村道標のどちらとも済浄坊の滝へ道を取るのだが、この間の杉木立に覆われて昼なお暗い下り坂が第1のハイライトで、爽快なトレッキングを満喫できる。屏風岩を望めるのはほんとにピンポイントで、それ以外は涼しい林間道が続くので軽快にウォーキングを楽しむことができる。

下り坂が終わった後、少しきつい登りが終わった所に多輪峰の森があった。なかなか眺望がよさそうなので立ち寄りたいのだが、時間がないので屏風岩公苑同様あきらめた。そして次の曽爾村道標から東海自然歩道に合流し、第2のハイライトである済浄坊渓谷へと降りていく。赤目四十八滝のようなこんな滝あんな滝こんな滝あんな滝が目と耳を楽しませてくれる。ご覧の通り段差の激しく鉄製の階段や勾配のある橋が設けられており、特に雨が降っているときは足を滑らさないよう慎重に足を運ばなければならない。そして清涼感溢れる渓谷沿いの道は東海自然歩道道標で終わる。

これまで全ての曽爾村道標マップに掲載されていたが、この道標は掲載されておらず、東海自然歩道道標&曽爾村道標と勘違いして少し迷ってしまった。どちらの道標もサンビレッジ曽爾に道を取ればよい。その途中にある長走りの滝は草が激しく覆っているためその雄姿を拝むことはできなかった。この後の曽爾村道標とその次の曽爾村道標へはサンビレッジ曽爾道標を経由、すなわちサンビレッジ曽爾の敷地内をショートカットしていくことになる。そして次の曽爾村道標もその次の曽爾村道標もその次の次の曽爾村道標奥香落温泉の敷地内に設置されていた。

この後の曽爾村道標からはまた登りとなり、東海自然歩道らしい舗装されていない山道を行く。山道を抜けた東海自然歩道道標で、付近の深緑の山とは明らかに違う新緑の鮮やかな斜面が遠くに見えた。ここからも自然道らしい細い畦道のような道が曽爾村道標まで続き、車道に出た東海自然歩道道標で、緑鮮やかな山肌はひょっとしてあれが曾爾高原?あんな遠い所まで歩くのだろうかという思いが頭をよぎる。この後の曽爾村道標の後、鎧岳の威容に一番近づき、曽爾村道標東海自然歩道道標&曽爾村道標東海自然歩道道標と山を下っていくと、バス道の東海自然歩道道標&曽爾村道標へと出る。ここからコース中間点の葛バス停(三重交通)はすぐそこである。要所要所にある「漆部の郷曽爾へ」案内図はわかりやすくてとてもよい。

曽爾村(東海自然歩道)案内図から、かずらはしを渡った所が蛍公園で、西行法師句碑がある。ここから眺める鎧岳もなかなか雄々しい。そして曽爾村(東海自然歩道)案内図通りに歩を進めたのが間違いで、本コースは一旦東海自然歩道からはずれて北に向かう。しかし突き当たった道に、東海自然歩道道標が、その後も東海自然歩道道標東海自然歩道道標と続いていた。かずらはしができてから道を変えたのかも知れない。ここから曾爾高原まで長くつらい登りが続く。

この後東海自然歩道道標&曽爾村道標では、広い車道ではなく近道の田舎道を行く。東海自然歩道案内図&曽爾村道標で広い車道に戻り、曽爾高原ファームガーデンへ向かう。残念ながら水曜日はお休みだった。すぐそこに曽爾高原温泉お亀の湯案内があるが、こちらは本コースから少し離れた広い車道からは少し奥に入った所にある。この後東海自然歩道道標からきつい登りの山道に入った所で、とうとう雨が降ってきた。台風4号が日本海を東に進む中、明日よりは天気がいいはずなので強行して来たのだから仕方ない。

この後曽爾村道標からまた広い車道の東海自然歩道道標へと出て、すぐ国立曽爾青少年自然の家道標からまたきつい登りの山道だ。車道よりも断然近道なのでこれまた仕方ない。再び曽爾村道標車道へ出るが、ここで東海自然歩道と別れて、曽爾村道標から、曾爾高原を目指す。そして曽爾村道標からは舗装もされていない雨が降ると道が川になる本当の山道となる。登りはいいとしても下りもこんな山道だと大変だと思ったが未舗装の本当の山道はここだけであり、駐車場を抜けて行くとつらい登りも終わり、絶景があった。

曾爾高原は本当に素晴らしい。本コース最大のハイライトである。毎春山焼きをするからこその新緑の美しさだろうが、実に鮮やかなライトグリーンである。その鮮やかな緑は広大でカメラに収めることができない。パノラマ写真なら収まるのだろうがこの感動は目に焼き付けるしかないだろう。なぜかあんなに降っていた雨も上がって雲の切れ間から日差しもこぼれている。こんなに素晴らしいとは遠望している時には想像もつかなかったので大感激だ。ここからお亀池を巡った先の曽爾村道標で東海自然歩道に出て帰り道となる。

曾爾高原を降りた所に東海自然歩道道標&曽爾高原案内図国立曽爾青少年自然の家がある。ここで少し迷っているとまた通り雨が降ってきた。実にいいタイミングである。日頃の行いがいいからだろう。感を頼りに国立曽爾青少年自然の家道標から第1駐車場のほうへ行くと、東海自然歩道道標があった。本コースはここでも少し東海道自然歩道からはずれているようだ。車も通れるようなコンクリート舗装の坂道を降りて行くと、曽爾村道標から東海自然歩道道標&国立曽爾青少年自然の家道標で広い車道に出る。その車道を渡ると行きにも通った曽爾村道標となり、曽爾高原ファームガーデンまで同じ道を辿り、そこからは車で曾爾高原を目指すなら通る車道をゴールの太良路バス停(三重交通)まで下る。

コース前半に比べたらコース後半の見所は曾爾高原しかないと言っていいぐらい、前半のトレッキングは楽しいし、曾爾高原一番の絶景は夕日に輝くすすき野原らしく日没後のウォーキングはあまり薦められないので、コース中間点の葛バス停(三重交通)までマイカーで行き、そこから長野バス停(三重交通)までバスに乗り前半のトレッキングをのんびり楽しんだ後、曾爾高原へは車で行って日没まですすき野原を楽しむのがお奨めかなと思う。しかし曾爾高原を遠目に見ながらこの暑い季節に長い時間をかけて自分の足で登った後に見る緑の絶景だからこそ感動を味わえたのも間違いない。